愛知県名古屋市名東区一社 トリガーポイント 筋膜リリース 鍼灸 アナトミートレイン

臨床症例集(2019年04月)

治療内容及びその結果を記載した臨床症例集です。今後随時掲載していきます。

こんにちは!名古屋トリガーポイント鍼灸院の高橋です。

 

今回は、首こり、頭痛の患者様を紹介したいと思います。

 

仕事内容が変わり、首こり発症

5年前に事務から作業員の仕事に変わったことをきっかけ

首こりと頭痛を発症しました。

そして、同じ時期に腰痛も発症しました。

(両方治療しましたが、今回は首こり頭痛について書いていきます。)

 

首の後ろにコリ感があり

こめかみの辺りに絞め付けられるような頭痛を感じています。

 

痛みは日によって良くなったり悪くなったりを繰り返し

年に1回くらいのペースでズキズキするような激しい頭痛が訪れます。

 

ここ最近は毎日頭痛がしていて

どうしても市販の鎮痛薬も頼ってしまいます。

どうにかしたいと思い、来院されました。

 

痛みの原因は?

首こりは激しく、首を動かすと痛みが出ていました。

 

頭を後ろに倒す、前に倒す、右横に倒すなどの動きで痛いです。

 

色々な筋肉に原因はありますが、

特に、僧帽筋という筋肉のトリガーポイントが悪さをしていることが分かりました。

 

僧帽筋は上の図のように首~背中を覆う大きな筋肉です。

 

下の図は僧帽筋の関連痛の図です。

 

僧帽筋にトリガーポイントが出来ると

側頭部に関連痛がおこります。

 

 

このトリガーポイントを放っておくと

関連痛が起こっている側頭部の筋肉(側頭筋)にもトリガーポイントが出来てしまいます。

こうしたものを二次性トリガーポイントと言います。

 

 

よくよく問診をしていくと

 

作業現場の設備が男性用に作られており、女性にとってはいろいろな設備の配置が高いところにあるそうです。

そのため、腕を肩の高さに挙げての作業が多いとのことでした。

 

このような姿勢が僧帽筋に負担をかけていたのかと思います。

 

僧帽筋のトリガーポイント

僧帽筋のトリガーポイントが出来やすい場所を紹介していきます。

 

肩の上の方で僧帽筋をつまむとゴリゴリして痛いところがあります。

人によっては側頭部などに関連痛が出る人もいるかもしれません。

そこが僧帽筋のトリガーポイントができやすい場所です。

 

エコーで見ると下の様になります。

指圧していくと、ちょうど白くなっているところ(筋内腱)で痛みがでます。

このような所を鍼で狙っていきます。

 

経過

来院時4診目までは腰の治療をメインで治療し

首治療も並行して行っていました。

5診目から首の治療メインで行っています。

 

6診目 最初10の痛みが5まで減りました。

7~8診目 頭痛を感じても、側頭筋のセルフケアをすると楽になります。

9診目 頭痛消失。鎮痛薬もいらなくなりました。