愛知県名古屋市名東区一社 トリガーポイント 筋膜リリース 鍼灸 アナトミートレイン
トリガーポイントは、押すと鋭い痛みを感じる過敏化した限局性の圧痛点だと言われております。
トリガーポイントが形成されると痛みを感じるセンサーが過敏化し、
通常では痛みを感じないような刺激でも痛みを感じやすい状態になってしまいます。
トリガーポイントには存在する部位だけでなく、
離れた部位に痛みやしびれを引き起こす、関連痛という性質があります。
トリガーポイントは、痛みやしびれなどといった症状を引き起こします。
トリガーポイントにより起こる症状について解説いたします。
トリガーポイントを押すと、その部位だけでなく、離れた場所にも痛みを感じることがあります。
それを関連痛といいます。
下の図は、肩と殿部にできたトリガーポイントにより引き起こされる関連痛の例を示したものです。
首から肩に存在する肩こりの原因となりやすい筋肉「斜角筋」は
トリガーポイントを形成しやすく、関連痛を腕にかけて出すことが多くあります。
同じように「太腿の痛み」であると思っていたものが
臀部の筋肉(図では小殿筋)のトリガーポイントが原因である場合もあります。
関連痛を感じる場所を治療しても痛みやしびれなどの根本的な解決にはなりにくく、
関連痛を生じさせているトリガーポイントを特定し、治療することが根本的な解決につながってきます。
トリガーポイントにより硬くなった筋肉が
神経を圧迫することにより、痛みやしびれなどを引き起こすことがあります。
また、血流が妨げられ、冷えやむくみなどを引き起こします。
交感神経は筋肉を神経支配しており、
過度の交感神経活動は筋肉の緊張を高めて慢性痛を増悪させてしまいます。
また、トリガーポイントにより交感神経活動が高まり、めまい、発汗、鳥肌などの自律神経系の症状が現れることもあります。
トリガーポイントにより筋肉が硬くなり、可動域が制限されてしまいます。
筋肉が伸びたり・縮んだりすることがうまくできなくなってしまいます。
動かしづらくなることで、他の筋肉で代償することになってしまいます。
本来その動きに必要のない筋肉が過剰に働いてしまい、その場所にもトリガーポイントが形成されてしまいます。
その結果、次々にトリガーポイントが形成され、全身に痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。
症状が悪化してしまう恐れがあるので、
少しでも痛みやしびれを感じたら早めに治療をすることがおすすめです。
筋肉の使いすぎや不動によりトリガーポイントが形成されると考えられております。
以下のようなことに当てはまった場合、トリガーポイントが形成されているかもしれません!
筋肉には、スポーツや運動だけでなく普段の生活の中でも「ストレス」がかかります。
そんな「ストレスがかかって傷んだ筋肉」ですが、普通は休んだりして数日の間に回復をします。
しかし、休むこと無く、更にストレスを与え続けた場合などには、
筋肉が自己回復できずに、コリやしこり(筋硬結)が出来てしまいます。
また、近年の研究(注1)にてトリガーポイントは、
筋線維だけでなく筋膜(ファシア)も関与していることが分かってきました。
なんらかの理由で筋線維や筋膜の血流が悪くなると、トリガーポイントができやすいと言われています。
(注1)Shah, Jay P et al. “Myofascial Trigger Points Then and Now: A Historical and Scientific Perspective.” PM & R : the journal of injury, function, and rehabilitation vol. 7,7 (2015): 746-761. doi:10.1016/j.pmrj.2015.01.024
当院では下記のような方法でリリース(筋肉を緩める、癒着を剥がす)をしています。
最初に痛みを発生している筋肉・部位を、
カウンセリング・触診・超音波診断装置などを使って見つけます。
当院では整形外科医監修の元、解剖学を熟知した鍼灸師が
確実、迅速にトリガーポイント・硬結を見つけだします。
トリガーポイント・硬結の位置が特定できたら、それらをリリースします(緩めます)。
当院で実施しているリリースには以下のような方法があり、
部位、症状によって組み合わせて治療を行います。
鍼を使って、トリガーポイント・硬結をリリースします。
当院の鍼灸師は整形外科医監修の元、解剖学を熟知しておりますので、
安心で安全な治療を受けることができます。
鍼治療では注射のようなチクチクした嫌な痛みはほとんど感じられません。
トリガーポイントに当たると、
「ズーンと響く」感じを得られることがあります。
これを鍼治療特有の感覚である【響き】といいます。
トリガーポイントのない
健康な筋肉・筋膜に鍼を刺しても何も感じないことがほとんどです。
この【響き】を感じるということは、コリに鍼があたっている証拠となり、
鍼治療の効果をより増大させることが最新の研究でもわかっております。
尚、当院で使用している鍼は、
日本製の最高級ディスポーザブル(使い捨て)鍼ですので、感染症等の心配もございません。
鍼治療の際には、
特に効果を目で確認する場合や鍼治療が難しい場所に関しては、
超音波診断装置を用いながら鍼治療を行います。
他にもエコーで組織の状態を確認しながら、
手で筋肉や筋膜、脂肪組織などの癒着をリリースすることもあります。
鍼を通して低周波で電気を流し、
筋の運動を起こすことで、筋や筋膜をリリースします。
筋の運動が起こることにより、
筋収縮がポンプの役割を果たし、血流の増加が期待できます。
特に痛み等はありませんので、ご安心ください。
(心地いいと感じる方がほとんどです。)
当院では鍼治療と並行して徒手療法としてハンドセラピーを施術します。
これにより鍼によるリリース効果をより増大させることが可能です。
また、筋膜リリース専用の道具
「MYORUB®(ミオラブ)」を用いた筋膜リリースも行っています。
この道具を使うことにより、
痛みなく、素早く、効果的に筋膜を緩めることができます。
トリガーポイント、筋膜リリースにおいては、治療後のセルフケアも重要になります。
当院では患者様の症状に応じて適切なセルフケアの方法について指導もしております。
当院のInstagramでもセルフケア動画を配信中!
コンテンツ作成:倉橋 千夏子
名古屋トリガーポイント鍼灸院 鍼灸師
【資格】鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
【経歴】鍼灸マッサージ師免許取得後、名古屋トリガーポイント鍼灸院にて勤務。
トリガーポイント治療・エコーを使った安心安全効果的な鍼治療を行っております。
コンテンツ監修:斉藤 究
さいとう整形外科リウマチ科 院長、日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本内科学会会員