愛知県名古屋市名東区一社 トリガーポイント 筋膜リリース 鍼灸 アナトミートレイン
9月に入り、大分夜は過ごしやすくなりました。
夜は寝やすくなり気持ちも電気代にも優しい気候となりましたが、先日またまた歳を感じた出来事がありました。
それはそれは暑苦しい夜から解放されて熟睡できた夜でしたが、朝起きると左のスネの部分が酷く重苦しく感じました。
歩くたびに嫌な痛みを感じ、しゃがむと激痛。
鍼を打つ時はしゃがんで行う事もあるのでしゃがむ度に激痛を感じていました。
おそらく夜間冷えたところに足を出して寝ていたので筋肉を冷やしてしまって筋膜が固まってしまったんだろうと思いつつ、堪らずスタッフに治療してもらいました。
左のスネの部分にある「前脛骨筋」という筋肉に著明な圧痛と、症状を再現するトリガーポイントがありました。
そこをしっかり刺激してもらったら大分楽になったのですが何だか取り切れない。
アナトミートレインとしては前脛骨筋はSFL(スーパーフィシャル・フロント・ライン)という筋膜の繋がり上(下図)にあるので、試しにその筋膜の繋がりにある「胸鎖乳突筋」という首の前にある筋肉を触ると激痛。しかも足と同側の左の首だけが痛い。
ここをしっかり刺激した後左の足が楽になったという事は言うまでもありませんが、何故その様な事が起こったのでしょうか。
筋膜の繋がりの事を言う「筋膜連鎖」は東洋医学で言う「経絡」というツボの通り道と走行が似ていると言われています。
今回のSFLというラインはスネから太ももの前、お腹や胸を通り首の前を通るラインですが、経絡では足の陽明胃経というラインと殆ど同じ走行をしています。
東洋医学では問題を起こしているツボのライン(経絡)上に症状が出るという考え方があるので、結果からすると首の治療をした事によりスネの症状が良くなったという事は、首のツボが悪くなっていてスネに症状として影響していた、と考えることもできます。
こういう不思議な現象が筋膜連鎖の概念や、経絡の概念で説明できるんですね。
それにしても少し冷やしたくらいで筋肉を痛めてしまうくらい私も歳をとったみたいです。ショック。